Mr.申告敬遠

野球中心ですが時々他の事も語ります。

夏の甲子園プレイバック 2018年

このシリーズは過去の夏の甲子園大会を

私の記憶を頼りに振り替えるシリーズです

何年かはランダムで選びます。

期間は1996年から2019年。

(この範囲なら記憶がしっかりしてます!!)

なるべく全部お届けできるように頑張ります。

→ここまできたら最後までいきます!!!!

 

優勝校 大阪桐蔭

準優勝校 金足農

注目選手 吉田輝星(金足農)

 

優勝候補

大阪桐蔭 根尾、藤原の中軸&柿木を筆頭に層の厚い投手陣。ダントツの候補。

智辯和歌山 伝統の強打に底力有り。競り合いでも打ち勝つ。

横浜 板川&及川の二枚看板に長打力のある打線。バランスがいい。

 

その他有力校

日大三木更津総合花咲徳栄浦和学院龍谷大平安報徳学園

 

大阪桐蔭史上初二度目の春夏連覇

夏100回目の記念大会は大阪桐蔭の優勝で幕を閉じます。

圧倒的な強さでほとんど相手を寄せ付けませんでした。

大差の試合もあればロースコアの接戦もあり、

それぞれで勝ち切るあたりがさすがの一言。

 

根尾、藤原、柿木、横川と同年のドラフトで指名された選手を擁するなど

ほぼ高校オールスターのチームでありながら、

守備や走塁の基本的な細かい部分を決しておろそかにしない徹底ぶりは

相手に隙を与えませんでした。

これは勝つに決まってますね。

 

大阪桐蔭の勝ち上がりは

一回戦 作新学院 3-1  

二回戦 沖学園 10-4 

三回戦 高岡商 3-1  

準々決勝 浦和学院 11-2 

準決勝 済美 5-2  

決勝 金足農 13-2 

 

作新学院浦和学院との強豪対決は厳しい相手でしたが、

ミスをせず、逆に相手の隙を見逃さないしたたかさが光りました。

特に浦和学院戦はじわじわと畳みかけていった結果が大差のスコアになりました。

根尾や藤原の打撃もさすがで

得点が欲しい場面で本塁打が出るなど効果的な得点を挙げています。

 

投手陣の好投も大きな要因です。

エース柿木を軸に層の厚い投手陣を交互に登板させ、

疲労もできるだけ少なくし

コンディション面でも最大の力が発揮できたことが大きいです。

大阪桐蔭だからこんなの当たり前って思われるかもしれませんが、

登板したほぼ全ての投手が好投するのは並大抵の話ではないでしょう。

守備陣も堅守で投手陣を支えたのが大きいです。

 

近年では実績No.1の大阪桐蔭

この頃になると出場=優勝候補みたいになり

優勝しても世間は冷静に捉えるようになりました。

「ああ、またか」といった感じです。

でも逆にここまでなるというのは勲章みたいなものでしょう。

今後は一つでも多く大阪桐蔭のライバル的存在が現れ、

大阪桐蔭に追いつけ、追い越せ」という構図になっていくと

高校野球のレベルも更に上がり好勝負も多数見られるようになるでしょう。

 

金農フィーバー

大阪桐蔭に決勝で敗れ準優勝だった金足農。

2018年大会の最大のトピックスで「金農フィーバー」と呼ばれました。

秋田の公立校が吉田輝星という注目のエースを擁し快進撃を起こしました。

 

決勝までの勝ち上がり方が

強豪校相手に劇的な試合で勝利を連発するなど漫画のような展開に。

相手が横浜、近江、日大三といった甲子園でもお馴染みの強豪だったこともあり、

一気に注目を集めます。

 

三回戦の横浜戦では劣勢だった展開から逆転勝利。

2点ビハインドの8回裏に逆転スリーラン、そのまま勝利)

準々決勝近江戦では9回裏に逆転サヨナラツーランスクイズ

これらの劇的な試合を得て完全に勢いに乗ります。

この勢いに準決勝の相手の日大三も飲まれた形で金足農の勝利。

強烈なインパクトを残します。

 

吉田輝星の力投、そして過酷な連投

金足農躍進の主役はエース吉田輝星。

大会前から注目の投手でした。

2018年は右腕投手に目立った選手がやや不在だったこともあり

その分目立ったこともあります。

魅力はやはり速球。

下半身も鍛えられていて制球も安定しています。

 

彼の渾身の投球が勝利を呼び込みました。

相手の攻撃を最少失点に抑え味方の援護を待ちます。

その投球に応えるかのような先述した通りの劇的な勝利の数々。

ヒーロー性も抜群で、

勝ち上がるにつれて注目度が大きくなっていきます。

2006年の早実・斎藤に

2007年の佐賀北の公立校の躍進劇が合わさったような感じでしょうか。

 

しかしそんな吉田輝星にも現代野球的にあの問題の声が。

「酷使」ですね。

吉田輝星は秋田予選初戦から甲子園決勝戦途中まで 

全て一人で投げていました。

しかも劇的勝利の裏側で彼は緊迫した場面の連続でしたから

消耗は半端じゃなかったと思います。

 

当然彼ほどのレベルの投手は将来性もあり

翌々は球界の宝になる逸材だった訳ですから、

快進撃を喜びつつも彼の体調を心配する声もそれ以上にありました。

 

甲子園決勝ではもはやそれまでの疲労の蓄積で大阪桐蔭打線に打ち込まれ

試合途中でこの夏初めてマウンドを降ります。

この時点で金足農は敗退の危機に面する訳ですが、

内心ホッとした人も大勢いたと思います。

 

一昔前ならエースが投げ切るのが当たり前の時代でしたが、

現在は選手の体調管理に重きを置かなくてはなりません。

それが試合の勝敗を左右するものであってもです。

 

金足農は吉田輝星抜きだったらこれほどの快進撃を続けられたかはわかりません。

圧倒的エースが投げ続けたからこそ達成できたのだから、

チームが勝つためにも投げるべきだという意見もあるでしょう。

非常に難しい問題です。

 

タイブレーク制の導入

この大会から延長戦突入してもなかなか決着がつかない場合、

強制的に「タイブレーク」発動導入となりました。

 

主旨は

球児の健康を守るため長いイニングの試合を避ける

 

みたいな感じです。

これまではもしその試合で決着しなかった場合、

引き分け再試合が翌日かそれ以降に行われることとなっていましたが、

それでは延長戦以上に過酷になる可能性もある。

その上で出た結論で「タイブレーク」実施になりました。

 

激戦区の都道府県は出場校増やせないか

2018年大会は記念大会ということで東京、北海道以外に

大阪、兵庫、愛知、埼玉、神奈川、千葉、福岡も

代表校が2校となりました。

 

上記の都道府県の予選は参加校が多く激戦区。

そして勝ち抜くために各校がしのぎを削っているためレベルが高い。

何より甲子園に出るためには勝ち抜かなくてはならない。

しかもそれがたったの1校。

他の有力候補のチームは予選で姿を消すため甲子園ではみられない。

 

こう考えると記念大会と言わず毎回こうでいいんじゃないかと思います。

レベルの高いチームが一校でも多く出場できれば見どころも増えますし、

球児の夢も広がるでしょう。

大会運営的に甲子園開催期間が少し長くなるだけで

他はそこまで大きな問題になるとは思えません。

が大人の事情ってことでしょうか。

 

最後に

とにかく大阪桐蔭が強かったということです。

優勝してももほとんど当たり前で春夏連覇の偉業を達成したにも関わらず、

話題は「金農フィーバー」が上回るという事態に。

それだけ大阪桐蔭が勝つことに世間が慣れてしまったということでしょう。

 

複数投手制のチームが主流になってきた中での金足農・吉田の奮闘。

改めて将来性ある投手の起用方法をどうするかなど

高校野球界の課題は残りました。

この大会の翌年から休養日が準決勝後にも設けられるようになりましたが

大きな一歩だと思います。

タイブレークの導入に関しても試験的な意味合いが強く

まだ根本的解決には至っていないので

今後も改良を加えて素晴らしい制度になることを願います。